レバレッジのリスクをどう管理するか

sdfy84o レバレッジは単純に値動きを倍化する効果があるため、リターンに比例する形でリスクも上昇します。利益は欲しいが損失は出来る限り抑えたいというトレーダーにとって、レバレッジのリターンを殺さずにいかにリスクを抑えこんでいくかは重要な課題だといえます。

・レバレッジのとらえ方

高いレバレッジは危険だとよく言われていますが、これはあまり正確な表現ではありません。レバレッジ自体がとにかく危険というわけではなく、許容範囲をこえたレバレッジをかけることが危険なのです。レバレッジのリスクは手持ちの資金との関係で大きく変化するのです。

例えば、10万円の資金を元にレバレッジ10倍のポジションをとり、取引をします。最悪のパターンにはまってしまった場合、10円レートが変動すると資金を全て失い、退場ということになります。

しかし50万円資金があったとすればどうでしょうか。50万円の資金から10万円を口座に入れたとき、同じ変動に見舞われても残金は口座外に40万円残ります。実際には10円が短期間に動く変動はめったに起こらないので、残りの40万円を使えばいくらでも再起を図れるのです。

この両者の違いは、身の丈にあったレバレッジの設定をしたかどうかです。前者はほぼ全力を一度の取引につぎ込んだ結果、資金を一度に失ってしまいました。後者では余力を残していたために、再起のチャンスを与えられました。資金力に応じた適切なレバレッジで取引すれば、資金を失い退場するリスクを大幅に軽減できるのです。レバレッジのリスクとはレバレッジの倍率単独で規定されるものではなく、資金との比率で評価されるものなのです。

・資金に見合ったレバレッジの設定

では資金に見合ったレバレッジをどう設定すれば良いでしょうか。これは資金に加えてどこまで損失を許容できるかという範囲も関わってきます。

FX取引をするならば必ず損切りラインを設定しなければいけませんが、この損切りによる損失の許容額は資金の2%から5%がセオリーです。資金が10万円なら最大の損失許容額は5000円、100万円なら5万円です。最大の5%の設定でも、20回連続で予測が外れない限り資金が底をつくことはありません。この損失許容額をもとにレバレッジを決定するのです。

資金10万円で損切りが50pipsの投資戦略を立てるなら、損失許容額5000円から計算して1pipsの変動は100円、つまり1万通貨の取引となり、レバレッジは10倍です。通常時ならばこれでも問題はないですが、10円の変動には耐えられません。そこを考慮する場合、1000通貨から取引できる口座を見つけてそちらでレバレッジを半分にして取引をするというやり方もあります。5000通貨の取引となるので、耐えられる変動は10円から20円に倍増します。利益は半減しますが、そこはリスクとのトレードオフです。

このようにレバレッジは、倍率から決定するのではなく、資金と投資戦略に応じて自動で算出されるものです。なんとなく5倍、10倍ではなく、手持ちの資金とのバランスを考えて決定されるべきなのです。